TweetAdderを始めませんか?

ページ

zChocolat (Stylish Elegance chocolates in deluxe mahogany chest box)

2011年3月8日火曜日

TPP参加による「無縁社会の深化」

TPP参加による「無縁社会の深化」

環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)への日本の参加が取りざたされています。

人と人のつながりの基盤、互酬性と信頼に基づく社会関係資本がどんどん失われ、都会では「無縁社会」が当たり前になっています。

農村部は閉鎖的だとは言われつつも、人と人のつながりが保たれています。社会関係資本は信頼・規範など個人の内面に依存し可視性がないものです。小野田寛郎氏の言を借りれば「人間の踏み行う道=先祖から受け継いできた伝統とか文化とかを子孫に申し送っていく」ということで保ってきたコミュニティーです。

しかし、経済人や一部の政治家はTPPなどの経済原理をこういったコミュニティーにまで持ち込み、この個人の内面に依存する関係までを経済原理に照らして値踏みし可視化しようとします。おそらく、村落は崩壊し無縁社会が日本を支配することでしょう。

リスクを個人で背負い込ませて平気な経済人と政治家、「個人を守る社会モデル」と何の関係もない「経済モデル」に血道をあげ欲望の増幅が道であるかの如く、「強いものを礼賛し、弱っているものを虐げ」、社会の信頼・規範(道徳・倫理)・価値観・責任・義務といった拠り所が、薄っぺらなネット社会でいい加減に扱われる、こんな社会の到来をとても心配しています。

TPPのもたらす経済効果の損得ばかりが報道されますが、農村部に辛うじて残っている「無縁でない社会」がTPPによって大きく影響を受けるようでは、社会の存立に関わる問題です。

農村部を将来にわたって地域コミュニティーのよりどころとするのであれば、社会資本として政策的に損得の勘定をせずに支援し残すべきです。敢て極言すれば、これは皇室を残すことと同じことです。日本という国の根の部分だからです。

参照:「持続可能な社会に想うこと」

by R. Enomori

0 件のコメント:

コメントを投稿